車離れ問題
若者の車離れ問題は加速しています。車離れだけではなく昔は当たり前にやっていたことが、今の若い世代の方はやらないというものもたくさんあります。
若者の〇〇離れ問題の背景は、日本の安い給料が関係していると言われています。
今回は、若者の〇〇離れ問題の背景を解説します。

若者の〇〇離れランキング
バブル時代に流行ったものが、今の若い世代の方は不要と思われています。
それをランキング形式で紹介したいと思います。
第1位 ギャンブル
昔は当たり前のようにされていた方が多かったですが、最近の若い世代の方は、やらない方が増えているようです。
第2位 タバコ
最近の禁煙ブームも相まって、若い世代の方はタバコを吸わない方が増えています。
タバコを吸うのがかっこよかった時代は終わり、吸わない方がかっこいいという女性が大半です。
第3位 車
車離れは3位となっています。後ほど詳しく解説します
第4位 投資
興味ある方が多いと思いましたが、意外と興味のない方が多くなっているみたいです。
第5位 酒
3分の2の若い世代の方がお酒を飲めないという統計が出ています。
こうやって見ると若い世代の方は、昔の嗜好品と呼ばれるものに興味がないことがよくわかります。
その背景には、金銭的な問題があるのではないかと言われています。
金銭的余裕が確保できない以上は、やろうと思わないものが多くあります。
じゃあ何に興味を示しているの?と思った方もいるでしょう。
若い世代の方の趣味は、1位がゲーム・2位がスポーツ・3位がアニメとなっています。
Eスポーツの発達や、ゲーム実況の流行など、時代の変化を感じます。
実際、車離れはどれだけ進んでいるのか?
20代の自動車保有率は55%となっています。半分の人しか車を所有していません。
欲しいけど買えない、興味はあるけど買えないという方は、保有していない45%の内、40%になります。
20代の4分の1の方が、車は欲しいけど買えないという状況だそうです。
車が買えない原因は3つあると言われています。
車が買えない原因は3つ。全て金銭的な問題になっている。
原因1 収入が低い
そもそも収入が少なく、車を購入するまでの余裕がない。
原因2 車が高い
新車価格は、この20年間でドンドン値上がりしています。
例として挙げると、トヨタ カローラは60万円以上も新車価格が高くなっています。
昔みたいに、新車価格100万円以下という車はなくなってしまいました。
原因3 維持費が高い
平均的な車ですら、税金、駐車場代 車検、ガソリン代などで、2年間で約80万円かかると言われています。
全ての原因は金銭的な問題になっています。
若い世代の給料が安いという問題が大きくかかわっているのがわかると思います。
上がらない初任給。厚生労働省平成30年賃金構造基本統計調査結果。
こちらの調査結果を見てみると、バブル崩壊の1990年前後から、新入社員の初任給が上がっていないことが分かると思います。
実質賃金指数の推移の国際比較を見てみると、スウェーデン・オーストラリア・フランス・アメリカなどは、年々増加しているのに対し、日本だけが下がっているのがわかります。
世界から置いていかれてしまい、先進国の中で最も給料の低い国になってしまいました。

各国の新入社員の年収
アメリカ:700万円
ドイツ:600万円
フランス・オーストラリア:500万円
日本:300万円
中国は150万円しかもらえないと言われていますが、実際には日本と比べて物価が3分の1になりますので、実質450万円の給料をもらえていると言ってもいいでしょう。
バブル崩壊以降、初任給が上がらないことにより、若者の車離れが加速していると言ってもいいと思います。

まとめ
ゲーム人気や禁煙ブームなど、時代の流れで少なくなっていくものもありますが、それだけではなく、金銭的な問題で少なくなっていくものもあります。
若者の車離れは、その代表的な例でもあると思います。
最低賃金の引き上げは、やっていかなければいけないことの一つであると思います。
賃金が上がらない原因は、貯金ブームにより、消費が少なくなっている為でもあります。
余裕のある世代が、もっとお金を使っていかなければいけないという意識改革も必要になってくると思います。
これらをやっていかなければ、日本は世界からさらに置き去りにされることになってしまいます。