地球温暖化が深刻化していき、世界各国ではCO2の削減に取り組んでいます。
日本もCO2削減に取り組んでいましたが、その取り組みにより、逆に環境を破壊してしまう結果となってしまいました。
日本の森林が伐採され続けている?お金持ちのビジネスになっている?
今回は、太陽光発電・メガソーラービジネスの闇について解説します。
動画で簡単解説
地球温暖化対策は必須。
現在、地球温暖化の影響は深刻で、世界的な問題となっています。
このまま温暖化が進んでしまうと、世界の平均気温が約2~5℃上がり、平均海面水位は80cm上昇すると言われています。
水面が上昇することによって、海に沈んでしまう場所が出てきます。
温暖化の原因となっているのが、CO2(二酸化炭素)です。
これは、火力発電や車の排ガスなどで排出されます。
CO2を減らす取り組みとして、太陽光発電や、自動車のEV化が進んでいます。
しかし、火力発電所を減らす取り組みとして、ソーラーパネルを普及して、クリーンエネルギーにしていこうという取り組みのはずが、お金持ちのお金儲け活動になり、環境破壊につながっています。
ソーラーパネルの普及
温暖化対策の1つとして、2012年に再生可能エネルギー電力会社買取制度が導入され、FIT:固定価格買取制度ができました。
「電力をお値段据え置きで、10年間買い取ります」という法律です。
政府は、確実に儲かる仕組みを作ることによって、普及をしようとしました。
投資家にとっては、確実にお金儲けができるということで、おいしい話になっています。
メガソーラーの費用は2億5000万円近くしますが、1年間で2000万円ずつ儲かると、13年目には確実に黒字が出る計算になります。
これにより、ソーラーパネルが一気に広まりました。
高速道路を走っていると、山に大量のソーラーパネルが設置されているのを目にするようになりました。
2019年には約80万件設置されています。
特に中国、アメリカの投資家が日本の森を買い、メガソーラーを建て、利益を出しています。

問題点。森林伐採が進んでいる。
岡山県赤磐市は面積82ha、東京ドーム17個分の面積に山の木々をなぎ倒し、パネル32万枚設置されています。
奈良県平群町はニュースにもなっていました。
山の木々をなぎ倒したことにより、土砂崩れの危険性が出ています。
これに反発した地元住民たちが、反対運動をして開発が途中で止まってしまうということがありました。
きちんとした業者であれば、ソーラーパネルを置く前に地盤を固めますが、粗悪な業者になれば、地盤を固めずにソーラーパネルを置いてしまい、土砂災害の危険性が増してしまいます。
外資系の投資家が、業者を選ぶポイントはコストです。
格安の業者を選ぶので、きちんと整備してからソーラーパネルを設置しない業者もいます。
また、外資系の投資家の不法投棄も問題になっています。
使わなくなったソーラーパネルを処分せずに放置してしまい、山にそのまま取り残されています。

買取価格の低迷と相次ぐ倒産
2012年時点での買取価格は40円だったのが、現在では11円まで下がっています。
昔の大儲けできる時代は終わり、コツコツやって少し利益が出る程度に落ち着きました。
中国の安いソーラーパネルや、業者の価格が安くなったことにより、設備投資の費用が大幅に下がり、買取価格は下がっていきました。
買取価格が下がるまでは、建設会社やソーラーパネルを製造している会社は儲かっていました。
しかし、2017年頃にはバブルの状況が落ち着いていき、さらに、中国から激安のソーラーパネルを輸入できるようになったことにより、国産のソーラーパネルを作っていた会社が、ドンドン倒産していく事態になりました。
2015年から2020年の、たった5年間で400軒もの会社が倒産しました。
日本を潤そうとしていた取り組みが、逆に日本企業を追い込む結果になってしまいました。

発電施設は現在も増えている?
先程までの説明を聞くと、ソーラーパネルは減っていくと思われた方もいるでしょうが、現在もどんどん増えています。
2012年に契約した人たちが、契約更新の時期に差し掛かかり、撤退するのではなく、もっと敷地を広げようとしているそうです。
少しとはいえ利益が出ることは確実です。
ならば、物量を2倍3倍と増やそうというのが現在の状況になります。
これにより、森林伐採はさらに加速しています。
専門家によると、2030年には現在の敷地より2倍以上になると言われています。
中国のソーラーパネルを仕入れて、外資で日本の木々を切り開くという状態になっています。
日本にとっては美味しくない仕組みになっています。

まとめ
ソーラーパネルと聞けば、良いイメージを持つ人が大半だと思いますが、デメリットもあります。森林伐採が進んでいるのは、深刻な問題です。
国がルール改正をしなければ、この問題はよくならないでしょう。
日本の美しい山々が、光り輝くソーラーパネルの山に変わる前に、法律の整備を急いでほしいです。