最近では、マニュアル車に乗られている方は減ってしまいましたが、トラックやバンなどではまだまだマニュアル車は多いです。
そんなマニュアル車のミッション操作で、知らず知らずのうちに車を傷めてしまう行為があります。
今回は、マニュアルミッション車を痛めてしまう行為を10個紹介いたします。

マニュアルミッション車で車を傷めてしまう行為10選
・1つ目 シフトノブに手を置きっぱなしにする
やっている方は非常に多いと思います。これをするとギアとギアの間にあるシンクロと呼ばれる真鍮製の部品が傷んでしまいます。
この部品が摩耗していくと、シフトが入らなくなるので手を置きっぱなしにするのはやめましょう。

・2つ目 半クラッチのままギアチェンジをする
半クラッチというのは、動力が繋がっている状態です。
クラッチを踏まずにギアチェンジする人はいないと思いますが、半クラッチもほとんど同じ状態です。
そこで無理矢理ギアチェンジをしてしまうと、こちらもシンクロとかにダメージがいってしまいます。
ギアチェンジはしっかりとクラッチを踏み込み、動力を完全に切ってからギアチェンジしましょう。
・3つ目 アクセルをふかしてからの半クラッチ発進
こちらは慣れていない方や、エンストが怖いという方がやっているのを見かけますが、車を傷めてしまう行為です。
高回転で回っているエンジンを無理矢理つなぐという行為ですので、クラッチを痛めてしまいます。

・4つ目 クラッチペダルに足を置きっぱなしにする
足置きのようにクラッチペダルを使っている人もいると思います。
走行中の動力が繋がっている状態の車に、クラッチペダルの上に足を置きっぱなしにするのは、常にクラッチを少し押している状態です。
クラッチを押すためのベアリングに負担がかかってしまうので、走行中に足を置きっぱなしにするのはやめましょう。

・5つ目 クラッチを踏んだまま停止する
信号待ちでクラッチを踏みっぱなしにする人は多いと思います。
しかし、こちらも4つ目と同じくベアリングに負担がかかります。
長期で止まる場合はニュートラルにギアを入れるようにしましょう。
・6つ目 2速発進を多用する
2速発進を多用してしまうと、クラッチに負担がかかります。
1速発進よりも大きいギアを使って発進するということになるので、負荷をかけながら発進する事になり、半クラッチも長くなってしまいます。
1速で発進できるときは、1速で発進しましょう。
トラックに乗られている方は、2速で発進していると思いますが、トラックに関しては2速発進で大丈夫です。
トラックというのはそもそも2速で発進するようなギア比になっています。1速は緊急用のような扱いなので、2速発進でも大丈夫です。
普通車の方は、1速で発進するようにしましょう。
・7つ目 シフトノブの延長
これはミッション全体を痛めてしまう可能性があります。
シフトは軽い力で入るように設計されています。シフトを延長する事によって想定以上の力が加わってしまい、ミッション全体を痛めてしまう行為になります。
・8つ目 ゆっくり半クラッチを開放する
何度も説明させていただきましたが、半クラッチという状態はクラッチへの負担がかかります。
そのため、半クラッチをゆっくり解放するというのもクラッチ板へのダメージが入ります。
半クラッチは可能な限り短いほうがクラッチへのダメージは少ないです。
クラッチを痛めてしまうと交換費用は大体10万円前後かかりますので、大事に扱ってあげましょう。
・9つ目 クラッチを勢いよくつなぐ
半クラッチは少ない方がいいと言いましたが、少なくしようとしすぎてドンとつないでしまうと、ミッション全体への負担になります。
中はすべて金属でできていますので、止まっている金属を一瞬で動かそうとすると、金属疲労が大きくなります。
その為、ミッション全体が傷んでしまう行為となりますので、一瞬でつなぐのはやめましょう。

・10つ目 力いっぱいギアチェンジをする
こちらもシフトノブの延長で説明させていただきましたが、想定以上の力がかかるとスリーブやシンクロにダメージが行き、ミッションが傷んでしまいます。
シフトチェンジは丁寧にやりましょう。
動画解説
まとめ
マニュアルミッション車でやってはいけないことを10個紹介させていただきました。
色々紹介させていただきましたが、マニュアル操作は非常に楽しいものです。
知らず知らずのうちにやっていたという方もいると思いますが、マニュアルミッション車を長く乗るためにも紹介した行為は、できるだけ少なくして大事に扱うようにしましょう。