最近はハイブリッド車に乗られている方が多くなってきました。
乗っている方でも知らないという方もいると思います、ハイブリッド車は駆動用のバッテリーと、普通のバッテリーの二つを搭載していると知っていましたか?
そしてこの駆動用のバッテリーが壊れてしまうと、非常に痛い出費になると思います。
40万円近くかかることもあるそうです。
今回は、そんな高い駆動用バッテリーの寿命を縮める、やってはいけない事を5つ紹介いたします。
駆動用バッテリーとは?普通のバッテリーとの違いについて
普通のバッテリー(補機バッテリー)は、制御システムやエンジン、ブレーキなどに使われています。
寿命は4年~5年と言われています。
ハイブリッド車はモーターが搭載されていて、そのモーターを動かすのが駆動用バッテリーになります。
寿命は15万kmくらいと言われています。
駆動用バッテリーは2種類あり、リチウムイオンバッテリーで作られているものと、ニッケル水素電池で作られているものの2種類です。
こちらの駆動用バッテリーが壊れてしまうと、高額な出費になります。
プリウスの出初めの頃は、駆動用バッテリーの交換に70万かかると言われていました。
そんな高額なバッテリーを痛めてしまう行動を、知らずのうちにしてしまっているかもしれません。

駆動用バッテリーの寿命を縮める行動5選
・1つ目 EVモードを多用する。
ハイブリッド車には、EVモードという電動モーターをメインに電気で走るモードがあります。
もちろん、駆動モーターを動かすには駆動用バッテリーが使われます。
EVモードを多用すると、充電する暇もなく駆動用バッテリーから電気が消費されていきます。これにより駆動用バッテリーの寿命が縮んでしまうということです。
ただし、決して使ってはいけないというわけではありません。多用してはいけないということです。
メーカーの作るマニュアルでも、家からそっと出たい時用と注意書きがされています。

・2つ目 電装系を多く付ける
あれ?と思った方もいるかもしれません。
アクセサリー系のバッテリーは普通のバッテリーから供給されますが、その量が多くなり充電が追い付かなくなれば、駆動用バッテリーから不足分の電気が供給されるようになります。
その為、電装品をあまりにも多くつけすぎると、駆動用バッテリーにも影響が出ます。
もちろん、これも付けてはいけないということではありません。
多くつけるのがダメということです。
普通のバッテリーも走っていれば充電されます。その充電量を上回らないようにしましょう。
もう一つ注意することがあります。それがドライブレコーダーです。
駐車中に24時間録画するタイプは、起動している間はバッテリーから電力を奪います。
長期間乗らないという方は注意しましょう。
乗ろうと思ったらバッテリーが壊れていたということもあるかもしれません。

・3つ目 エアコンをつけたまま長時間停車
車の中で一番電力を消費するものは分かりますか?
実は、ヘッドライトではなくエアコンが一番電力を消費します。
ガソリンエンジンの場合は、エンジンの熱やベルト駆動を利用してエアコンを動かしますが、ハイブリッド車の場合は出来ません。全て電気で補っています。
エアコンはハイブリッド車にとって非常に負担になります。
そんな状態で、長時間停車して電力が充電されないとバッテリーは傷んでしまいます。
車を走らせないとバッテリーは充電されないので、長時間停車するときは気を付けましょう。

・4つ目 バッテリーを高熱状態にしてしまう
知らない方も多いと思いますが、バッテリーの為に送風ダクトがついているのはご存じでしょうか?
送風ダクトの存在を知らない方が多いと思います。
風を直接バッテリーに当てるためのダクトが、後部座席の左側にあります。
このダクトの存在を知らない方が、服や毛布、荷物などでダクトをふさいでしまっている事があります。
ダクトをふさいでしまうと風を送ることができず、熱がこもってしまいバッテリーが高温になってしまいます。
これによりバッテリーの寿命が短くなってしまいます。
ハイブリッドカーに乗られている方は注意しましょう。荷物でダクトをふさいでないか一度チェックしてみることをお勧めします。

・5つめ バッテリーを空にしない
バッテリー残量の少ない状態で放置してしまうと、バッテリーの残量は空になってしまいます。
これをしてしまうと、ニッケル水素電池はかなり弱ってしまいます。
ニッケル水素電池の充電式乾電池 ENELOOPなどを使ったことがある方は、分かる方もいると思います。
完全に空にしてしまうと充電できなくなり、使えなくなります。
駆動用バッテリーも同じく空にしてしまうと、残量を空にしてしまうと寿命が短くなってしまいます。
基本的には、駆動用バッテリーの安全装置が働き、空になることはないのですが、1つ目で紹介したEVモードを多用する方は注意しましょう。
EVモードで電池がなくなり走れなくなったとしても、1割~2割くらいは残量があるのですが、そこから長期間の放置すると空になってしまう場合もあります。
これをしてしまうとバッテリーの寿命は縮まるので、長期間放置する前は、ある程度エンジン駆動させ、充電してから放置するようにしましょう。
動画で詳しく解説
まとめ
いかがでしょうか?
知らず知らずのうちにやってしまっていたという方もいると思います。
駆動用バッテリーを交換しなければいけなくなると、高額な出費になるので、やってしまっていたという人は注意しましょう。
メーカーの保証もありますので、そのあたりも一度確認されてはいかがでしょうか?