今持っているスタッドレスは大丈夫??スタッドレスの寿命についてタイヤのプロが解説!

こんにちは! AMCのソンシ です。

今回はスタッドレスタイヤの交換時期について

何部山まで使えるの?賞味期限は何年?といった疑問に、

タイヤのプロらしくメカニズムと共に、かつ一般の方にも分かりやすいように

お答え致します。

動画でも説明していますのでこちらもご覧ください!(^^)

スタッドレスタイヤのグリップの仕組み

サマータイヤに対し、スタッドレスタイヤの特徴は、ゴツゴツとしたブロック基調のパターンと、

そのブロックの中にサイプと呼ばれる切り込み加工が施されていることです。

雪道の場合、登山用の靴やスキーのピッケルと同じで、刺さってグリップする必要が有ります。

スタッドレスタイヤですと、ブロックが雪にザクザク!!と刺さるため、サマータイヤよりも

グリップします。そのため、ある程度のブロックの高さが重要で、タイヤがすり減って

ブロックが小さくなってしまうと、雪に刺さりにくくなってグリップしにくくなります。

また、氷(アイスバーン)の道では、道路の表面がツルツルしており、かつうっすらと水の膜も

あるので「面」では滑ってしまいます。そこで!スタッドレスのサイプが効果を発揮してくれます。

ブレーキ時にブロックがたわんで、隙間を作り、水の膜を除去し、ゴムの角で氷の上をグリップできる仕組みになっています。

その為、ある程度、タイヤのゴムがしなやかにたわむ必要があります。

よって、スタッドレスはゴムの柔らかさが必要であり、また擦り減ってブロックが小さくなってしまうと、

ブロックがたわみにくくなり、氷の上でグリップしなくなります。

スタッドレスタイヤは5部山まで

先ほどの説明通り、スタッドレスは雪の上ではブロックが刺さる!

氷の上ではブロックがたわんでグリップできる!という仕組みになっていますので、

ある程度タイヤが減ってしまうと、グリップがなくなってしまうのです。

1mmでも減ると新品に比べると性能は落ちてしまうのですが、一般的には、

スタッドレスタイヤは5部山で交換と言われています。それは、氷の上でのブレーキ時にたわむ

ブロックが、5部山だとほとんどたわまなくなってしまうからなんです。

スタッドレスタイヤには、プラットホームと呼ばれる減りの目安の印があります。

写真のように、溝の部分にあります。

スタッドレスタイヤには、そろそろグリップ限界ですとという、5部山を示す目安として、

プラットホームが設けられています。

残り溝は何mmが交換目安??

プラットホームは、残り溝が約4mm~5mmを分かるようになっています。

スタッドレスは新品時がだいたい9mm~10mmなので、約半分の地点です。

残り溝が4mmでは、まだスリップサインの1.6mmまでまだまだ有りますが、

この時点で実はスタッドレスとしての機能はもう失われてしまっているのです

冬タイヤに交換する際、プラットホームが見えていたら、まだ使える!と思わず、

諦めて新品に交換しましょう!氷の上で滑ったら大事故ですから・・・

スリップサイン後の夏のはき潰しも危険??

よく、プラットホームが見えてしまった後のスタッドレスタイヤを、夏タイヤとして履き潰し

される方が多いかと思います。

確かに、まだまだ1.6mmのスリップサインまでは溝があるので使えるには使えますが、

ただし、夏タイヤ編で記述したように、雨の日のハイドロプレーニング現象

残り溝4mmから危険ゾーンに入ります!

しかも、スタッドレスタイヤは、スピードを出さない前提で作られているので、溝が細く

設計されています。ですので、 ハイドロプレーニング現象 にはとっても不利で危ないのです。

プラットホームが見えたら、早々に使用をあきらめましょう!

諦めて新品に交換しましょう!氷の上で滑ったら大事故ですから・・・

スタッドレスの賞味期限は?? 答えは、中古なら6年

スタッドレスタイヤの山がまだ8部山、9部山残っていても、実はスタッドレスタイヤは年数も大事なんです!

先ほど紹介したように、スタッドレスはしなやかにたわんで氷道でグリップします。

タイヤはゴムでできているので、古くなると固くなってしまいます。

つまり、しなやかさがなくなってグリップしなくなるのです。

ゴムの硬さを表す数字がよく使われるのですが、

保管状態にもよりますが、一般的に、外にタイヤを放置、なしいは車に装着していると、

3年で5固くなります。新品で硬さがだいたい45なので、3年で50です。

もちろん、この時点で新品に対して性能は悪化していますが、まだ、一応使えるレベルでしょう。

しかし、さらに3年経って硬さが55になると、危険領域に入ってきます。

スタッドレスだからと言って安心していると、硬さ55では結構滑ります

さらに9年目ともなると、硬さが60になります。もうこの領域はサマータイヤの領域となり、

もはやスタッドレスの顔をした夏タイヤとなります。危険です!すぐに交換しましょう。

皆さん覚えました?スタッドレスは硬さ55まで。6年が賞味期限の目安です。

タイヤの製造年の見方 : サイドの数字を見るべし!

では、タイヤの製造年ってどこに書いてあるの??と思う方もいらっしゃるでしょう。

写真のように、タイヤのサイドには4桁の数字が記載されており、それが製造年と週です。

この写真ですと、”1417”なので、2017年の14週(4月)ということになります。

もし、チェックしているのが2020年の場合、3年落ちのタイヤとなります。

このように、製造年をチェックしてみて、あと何年使えるか?の目安にして頂けばと思います。

さっそく、あなたのタイヤサイドをチェーーーック!!

スタッドレスはなるべく早く交換しよう!

スタッドレスは、とっても危ない雪道や氷の道で使うタイヤです。

氷の道など、新品のスタッドレスでも危険な目にあうくらいです。

このような環境下では、タイヤをケチってはいけません。安全第一!

お持ちのタイヤが心配であれば、タイヤ屋さんに相談に行きましょう!

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