こんにちは!AMCのソンシです。
タイヤについて、摩耗してなくなる分には交換時期が分かりやすいものですが、劣化についてはなかなか知られていないもの。
こんな悩みをタイヤのプロが解説いたします!!
- タイヤの正確な交換時期を知りたい
- タイヤの劣化を防ぐ方法
- タイヤがすり減っていないのに交換を進められた理由
タイヤって古くなると性能が悪化するの?

輪ゴムも、古くなったらカピカピになって切れやすくなりますよね?タイヤもゴムなので、古くなると性能が悪化してしまうのです!
見た目ではよくても性能が実際低下していることもあります。
では、いったいタイヤはどれくらいで劣化するの??どうしたら劣化を防げるの??という疑問について解説していきます。
タイヤ劣化の理由は3つ! オゾン!低温硬化! 熱!

劣化① オゾン
ゴムは有機化合物なので、色んな分子が結合してできています。なので、強敵はオゾン(O3)なのです。
オゾンは分子の結合を破壊してしまうので、ゴムの強度がなくなってしまい、ボロボロ崩れやすくなります。
日光が当たる外に放置しているタイヤたちがカピカピになってしまっているのはオゾンのせいです。
タイヤを保管するときは、日陰か、黒い袋に入れてタイヤをオゾンから守りましょう!
劣化② 低温硬化
水が0℃で氷になるように、ゴムも低温で状態変化を起こします。
タイヤによってその温度は違いますが、冷えすぎるとプラスチックのようにカチカチになってしまい、タイヤのしなやかさがなくなってしまうのです。
のちのち説明しますが、サーキット用のタイヤは特に注意が必要です。
劣化③ 熱
タイヤには、しなやかさを出すために、微小のオイルが配合されています。
オイルは時間が経つとじわじわと染み出てしまい、タイヤのしなやかさが無くなってしまいます。
サーキット走行などをした後に、タイヤの表面が少しシャボン玉のような虹色になっている現象を見たことがありますでしょうか?
配合されているオイルが表面ににじみ出ている色から虹色のように見えるのです。
特に、走行してタイヤが熱くなるとオイルの染み出るスピードが速くなるため劣化も早くなります。
サーキットなどの走行後はタイヤをすぐに冷やしてあげて、オイルが染み出るのを防ぐのがgoodです!
サーキット用タイヤで気を付けるべき事

一般のタイヤやスタッドレスは、寒い地域でも大丈夫なように、マイナス20度でも硬化しないように設計されています。
しかし
サーキット用タイヤは高温時に最もグリップするように設計されている為、低温に耐えれません。
特にレース専用タイヤは0℃で既に硬化が始まってしまうタイヤが多いです。
製造年月日に注意しよう
サーキット専用タイヤは 粘着の摩擦を増やすために、オイルも多めに配合されているタイヤが多いです。
冬に1シーズン外で放置したりすると硬化がおこるため既にアウトです。
製造年のシーズン中に使いきってしまうことがbestです。
走行するとオイルが抜けていく事実
1度サーキットで使用したタイヤは発熱によりオイルが抜けてしまいます。
そのため、2回目の使用以降はグリップが極端に低下してしまいます。
タイヤの劣化を防ぐ方法3パターン

先ほども少し紹介しましたが、劣化を防ぐ方法は下記のとおりです。
- 太陽にさらさない
- 寒いところに置かない
- 走行後はすぐに冷やす
するのとしないのとではタイヤの劣化のスピードが大きく変わります。
特にスタッドレスやサーキット用タイヤなど性能劣化しては困るタイヤをお持ちの方は対策をしましょう。
タイヤの賞味期限とは?

これまでご紹介したとおり、タイヤはどんどん劣化してしまうのです。
上記の対策をしても、劣化はしてしまいます。
目安としては
- サーキット用タイヤは新品で2年、1度でも走行した場合は1年以内。
- スタッドレスは新品で6年、走行タイヤは3年
- 一般タイヤは新品で8年、走行タイヤで4年
でしょうか。
※もちろん、性能悪化の指標であり、使えなくなるわけではありません。
いずれにせよ、出来立てホヤホヤのタイヤが最も良いということです!
まとめ
自動車にとってタイヤは命をつなぐ一番の道具です。
こまめにチェックして対応を心がけていきましょう!
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